職場の会議や上司とのやり取りで、気づけば自分ばかり話して疲れることってありますよね。
逆に、たいして話していないのに信頼を集める人がいて、「なんであの人には皆、相談に行くんだろう?」と不思議になる瞬間もあります。
そんな場面で思い出してほしいのが、この“話させ上手”のエピソードです。
僕が会社の面談で出会った、ある再雇用の部長とのやり取りから、
力のある人より“力を抜かせる人”の信頼されるヒントが見えてきました。
“聞く力”について考えるきっかけにも使える、覚えておいて損のない話ネタです。
※このコラムは「雑談が苦手で、会話が続かない人」のための“話のネタ帳”です。
読むだけで、ちょっと話してみたくなる雑談ネタをストックできます。
【結論(この記事でわかること)】
このエピソードが教えてくれたのは、
「話す力」を磨くより、“相手が話したい状態をつくる”方が信頼を生む、ということ。
職場の意見のすれ違いでも、会議での対話でも、どちらが正しいかをはっきりさせる必要はありません。
代わりに、「この人は安心して話していい相手だ」と思ってもらえる“空気”を渡すこと。
それが関係を壊さずに続けるための、最も静かで確かなコミュニケーションかもしれません。
次に“聞く力”について話題にする機会があれば、このネタをそっと忍ばせてみてください。
【話ネタ本文】
こんにちは、カブラブログの管理人・カブラです。
今日は、会社で半年に一度だけやってくる“ちょっと不思議な面談”の話をしたいんです。
仕事の相談というより、気づいたら人生の悩みまで話してしまう──
そんな 「話させ上手」な人 に出会ったんですよ。
“幹部らしくない部長”の不思議な存在感
今日、会社で面談がありました。
面談と言っても、人事評価とかじゃなくて、半年に一度、ある人が全員の近況を聞きにくるだけの時間です。
その人というのが──
白髪まじりで、丸い体型で、いつも笑ってて。
肩書きは「支店長付き部長」。
……なのに、まったく偉そうじゃない。
いかにも“再雇用で穏やかに働いてます”という佇まいなのに、
不思議と、部屋で向かい合うと 心のフタがスッ…と開く んです。
仕事での接点なんてゼロなのに、気づいたら相談してる。
しかも僕だけじゃなく、他のメンバーも同じ。
「なんであの人には話したくなるんだ?」
ずっと不思議だったんですよ。
“親しくないのに話せる”って、どういうこと?
よくよく考えたら奇妙で。
普通、人は「距離の近い人」に相談するじゃないですか。
なのに、
・仕事でつながってない
・性格もまだよく知らない
・飲みに行ったこともない
そんな相手に、自然と悩みを話してしまう。
これ、ちょっと怖いぐらいすごいことじゃないですか?
あなたの周りにもいませんか?
“いつの間にか話しちゃう人”。
僕はずっと気になってたんです。
“力のある人”より、“力を抜かせる人”が場をつくる
あるとき気づきました。
あの人、
「部長として話す」のではなく、
ただの「人として聞く」をしているんですよ。
・評価しない
・結論を求めない
・アドバイスを急がない
・沈黙を怖がらない
・“聞く側の都合”を持ち込まない
だから、こちらも力を抜ける。
僕らって、立場や役割が強い人の前では、どうしても緊張するじゃないですか。
でも、彼の前では逆に “素の自分”に戻れる。
組織って、指示する人より、
こういう「力を抜かせる存在」によって保たれているのかもしれません。
リーダーシップの中で一番静かな“聞く力”
思ったんですよ。
人を導くって、大きな声で正論を語ることじゃなくて、
「その人が自分の本音に触れられる空気」を渡すことなのかもしれない、と。
派手さはないけれど──
話を引き出す人って、火の気のないところにそっと薪を置いて、
自然に燃え始めるのを待つような仕事をしてるんです。
あれこそ、最も静かなリーダーシップ なんじゃないかと思いました。
あなたは“話す派”? それとも“話させる派”?
あなたの周りにもいませんか?
“話させるのが上手い人”。
そして、あなた自身はどうでしょう?
・「話が上手い人」を目指してないか?
・でも実は「話させる人」の方が、信頼を集めるんじゃないか?
・“聞く”という行為の価値を、私たちはちゃんと見れているだろうか?
そんなことを考えた面談でした。
【話ネタに使えるポイント】
- 「会社に、一人だけ“話させ上手”がいるんですよ」と切り出すと、相手が誰かを連想して話が盛り上がりやすい
- 「偉い人より、力を“抜かせる人”が強い気がするんですよね」と言うと、共感&思索モードに入る
- 「聞くって、実は一番静かなリーダーシップかも」とまとめると、賢さのある雑談に化ける
キーワードは
“話させ上手” “力を抜かせる存在” “静かなリーダーシップ”
ほっこり+深いテーマで汎用性バツグンの話ネタです。
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【力を抜かせる聞き方を身につける3つのヒント】
「じゃあ、どうすれば“話させ上手”みたいに、相手が安心して話せる空気をつくれるのか?」
そんなふうに思った方へ、僕なりの3つのヒントをまとめてみました。
- “評価しない姿勢”を先に置く
会話がぎこちなくなるときって、相手が「ジャッジされるかも」と感じていることが多いんですよね。
最初にリアクションを急がず、表情や頷きで「ここは安全な場所だよ」と伝えるだけで、相手の肩がふっと落ちます。 - “結論より、経過を聞く”に切り替える
話の途中で合理的な答えを探し始めると、相手は身構えてしまいます。
むしろ「どう感じたの?」「そこに至るまで、どんな流れだった?」と“過程”を丁寧に拾ってあげる。
それだけで、話している本人が自分の気持ちを整えはじめるんです。 - “沈黙を怖がらない”を小さく試す
会話が止まると埋めたくなりますが、安心している人同士なら沈黙って実は心地いいもの。
数秒だけ間を置いてみる。
それだけで、相手が自分の言葉を探せる余白が生まれ、話が自然と深まっていきます。
あなたが最近感じた「なんか話が噛み合わないな」という瞬間。
それって、相手が“話す準備”を整える前に、こちらが動きすぎているだけかもしれません。
【記事まとめ】
- 半年に一度の面談で、“話させ上手”な再雇用の部長に気づいた
- 親しくないのに話してしまうのは、評価や立場が消える“安心の空気”があるから
- 人を導くのは、強い言葉ではなく“余白を渡す聞き方”かもしれない
- 組織を支えるのは、目立つ人より「力を抜かせてくれる存在」である
【最後に】
強さって、声の大きさじゃないんですよね。
あの部長みたいに、ただそこにいてくれるだけで、
人の心がゆるむ“静かな強さ”というのがある。
あの30分の面談、正直いつも仕事は何も決まらないんですが、
終わった後の空気だけ、ちょっと軽くなるんです。
……もしかしたら、職場で一番必要なのは、
パソコンじゃなくて、あの人の笑顔なのかもしれません。(笑)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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