仮面をかぶったまま働いていませんか?|“本音を言える人”がいることの大切さ

仕事の話ネタ

※このコラムは「雑談が苦手で、会話が続かない人」のための“話のネタ帳”です。
読むだけで、ちょっと話してみたくなる雑談ネタをストックできます。

こんにちは、カブラブログの管理人・カブラです。
今日は、社内研修で再会した「唯一の社内の友達」との会話から、
“仕事の顔”と“素の自分”の境界について考えてみたいと思います。

【結論(この記事でわかること)】

「その仮面、外せる場所はありますか?」
“素の自分”を押し殺しながら働く毎日は、想像以上に心を削ります。

この記事では、

  • 仕事中、ずっと「演技」をしていると、心がすり減っていく理由
  • 人は“起きている時間の半分”を会社で過ごしているという現実
  • 弱音を吐ける相手が一人いるだけで、働く意味が変わること

…を通して、
「本音を言える関係」があることの大切さと、心を守る働き方のヒント をお届けします。

【話ネタ本文】

カンゾウさん

先日、社内研修でカンゾウさん(仮名)とばったり再会しました。
部署が違うので、普段はほとんど会うことがありません。
でもこの人、僕にとっては社内で唯一、気をつかわずに話せる存在です。

カンゾウさんは、僕よりひと回り年上。
失礼ながら、仕事がめちゃくちゃできるタイプではありません。
でも、すごく愛されるキャラで、どこにいても人気者。

話し始めると止まらない。
自分の失敗話や怒られエピソードを、笑いながら話してくれるんです。
「今日も部長の前に30分、立たされちゃったよ~!」とか、
「昼寝してたらZoom入り忘れててさぁ!」とか、
恥ずかしい話をニコニコしながらお話ししてくれます。

そしてこちらも、自然と力が抜けて笑っちゃう。
他人の悪口や不満はなく、自虐オンリー。
だから聞いていてイヤな気持ちにならない。むしろ、ホッとする。

実は仮面をかぶってる

でもその時、ふと思いました。
「あれ、なんで僕、カンゾウさんと話すときこんなに楽なんだろう?」って。

普段、社内で話すときは──
“この人の後ろにいる誰か”や、“未来の人事評価”を無意識に考えてしまいます。
言葉を選びすぎて、口に出す前に何重もフィルターを通す。
・この言い回し、失礼じゃないか?
・後で誰かに伝わっても大丈夫か?
・評価を下げないか?
・立場を傷つけないか?
・正論すぎないか? etc.

「本音を言わずに、損も得もない着地点を探す」。
それが社内における僕のスタンスです。

でもそれって……かなり消耗するんですよね。
思考のCPUがずっとフル稼働している感じ。

つまり、ずっと仮面をかぶってるんですよね。
誰かの顔色をうかがって、言葉を調整して、立場を守ってる。
……これ、いつまで続くんだろう?

数字で考えてみた

そこで、ふと思いました。
「そもそも、僕たちは人生のどれくらいを“会社”で過ごしてるんだろう?」と。

【試算】

  • 1日の勤務時間:9時間(定時8時間+昼休憩1時間)
  • 通勤往復:2時間
  • 身支度・準備など:1.5時間
  • 合計:1日あたり約12.5時間

では、年間の出勤日を245日(週5勤務×49週)と仮定すると、
年間の会社関連時間:12.5時間 × 245日 = 3,062.5時間

さらに、これを定年まで43年(22歳~65歳)続けると、
総労働関連時間:3,062.5時間 × 43年 = 131,687.5時間

【人生時間と比較】

  • 人生(43年)× 365日 × 24時間 = 376,680時間
  • 仕事関連時間の割合:131,687.5 ÷ 376,680 ≒ 35%

でも、人は寝ます。
1日7時間寝ると仮定すると、起きている時間は1日17時間。

起きている時間で比較すると、

  • 総起き時間:17時間 × 365日 × 43年 = 267,535時間
  • 労働関連時間の割合:131,687.5 ÷ 267,535 ≒ 49%

つまり――

僕たちは、“起きている人生の約半分”を会社に使っている

……これ、なかなか衝撃じゃないですか?

仮面をかぶる人生

会社で笑ってる自分、丁寧に返事してる自分、
全部、“仮面の自分”だったら……。
それって、人生の半分を仮面で過ごしてるってことじゃないですか?

心から笑えず、言いたいことが言えず、
怒りも悲しみも「無害なテンプレ」に変換して吐き出す。
その状態が、1日12.5時間、43年間、続いていく……。

体は会社に、心は鎖につながれている。

そんな人生、ちょっと怖くないですか?

カンゾウさんという存在

だからこそ、カンゾウさんの存在が貴重なんです。

彼は“ちゃんと失敗する人”です。
“ちゃんと弱いまま”で、会社に立っている。
でもそれで、誰からも嫌われていない。

むしろ彼がいると、その場の空気が緩みます。
安心して、笑える。

「失敗しても、ここにいていいんだ」
そう思わせてくれる存在って、なかなかいないんです。

「本音を言える人」がいますか?

あなたには、社内で「本音を言える人」がいますか?
誰かの目を気にせず、弱音を吐ける時間がありますか?

もし思い当たる人がいなければ、
それって、人生の半分が「演技の時間」かもしれません。

言葉を選ばずに話せる時間。
それが、人生のバランスを保つ“逃げ場”になるんだと思います。

【話ネタに使えるポイント】

  • 「人生の“起きてる時間”の半分、会社に使ってるらしいよ」…会話のフックに◎
  • 「言葉を選びすぎて疲れない?」…深掘りの問いかけにも
  • 「社内に“仮面を脱げる人”がいるかって、けっこう重要だよね」…共感と信頼が生まれるネタにも

キーワードは、
“仮面をかぶる働き方”と“本音で話せる居場所の大切さ”
日常の中のささいな気づきから深い話に広げられる万能なネタです。

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【記事まとめ】

  • 僕たちは、人生の起きている時間の約49%を“会社”に使っている
  • 社内では、多くの人が「仮面」をかぶって言葉を選びすぎている
  • カンゾウさんのような“弱さを出せる人”がそばにいると、救われる
  • 会社で仮面を脱げる時間が、人生のバランスを整えてくれる

【最後に】

人生を豊かにするために、
スキルを磨く、収入を増やす、地位を得る――いろんな選択があります。

でも、**「弱さを見せられる居場所を持つ」**ことも、
人生を守る大事な投資なんじゃないかと思います。

今日もどこかでカンゾウさんは、
「やっちゃった〜」って笑ってるんでしょう。

その笑い声に、僕は少し救われてるんです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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