育児や買い物の場面で、「高いと知りつつ、子どものためなら買ってしまうこと」ってありますよね。
冷静に考えたら割高なのに、未来の健康や安心感を理由に、つい財布がゆるむ。
そんな時に思い出してほしいのが、この“赤いボトルのR-1”の話です。
僕自身が子どものために選んだ小さな買い物から、
「未来への投資」と「安心の購入」の違いのヒントが見えてきました。
“価値の錯覚”について振り返るきっかけになる、ひとつ仕込んでおきたい話ネタです。
※このコラムは「雑談が苦手で、会話が続かない人」のための“話のネタ帳”です。
読むだけで、ちょっと話してみたくなる雑談ネタをストックできます。
【結論(この記事でわかること)】
このエピソードが教えてくれたのは、
子どもの未来に投資しているつもりで、安心感を買っているだけのことがある、
ということ。
高い健康食品でも、教育費でも、どちらが“親として正しい選択か”を競う必要はありません。
代わりに、「自分は何に安心したくてお金を払っているのか」を理解する。
それが、お金との関係も、家族との関係も健全に保つ一歩になるはずです。
次に“子どもの未来への投資”について話すときがあれば、このネタをそっと忍ばせてみてください。
【話ネタ本文】
こんにちは、カブラブログの管理人・カブラです。
冬になると、なぜかスーパーの棚が「真っ赤」に染まるんですよね。
そう、あれです。R-1。
値札を見ると「……高っ」と思うくせに、なぜか買ってしまう。
しかも、自分のためじゃなくて、子どものためだと財布のヒモがゆるむ。
今日は、その“赤いボトル”にまつわる、ちょっと怖くて、でもどこか可笑しい話です。
冬になると並ぶ赤い列
毎年この時期になると、スーパーの乳製品コーナーが赤く染まるんですよ。
あの「R-1」って、棚の前に立った瞬間から存在感がすごい。
で、値段を見るじゃないですか。
「……270円?高っ」
自分用なら絶対カゴに入れないのに、隣にいる子どもが
「これ飲みたい〜」
なんて言った日には、反射的に入れちゃうんですよね。
自分の栄養ドリンクは我慢するのに、子どものR-1は即購入。
この謎の財布のゆるみ、なんなんでしょうね。
“健康”より“物語”を買っている?
ここでふと立ち止まったんです。
「僕は、R-1という“健康”を買ってるんじゃない」
「“ちゃんとした親やれてる感”を買ってるんだ」って。
赤いパッケージ、
「強さひきだす乳酸菌」
というコピー。
あれ全部、“安心”を売ってるんですよね。
1本飲んだら劇的に未来が変わるわけじゃない。
でも“これを買っておけば親として合格”みたいな、小さな自己肯定感がついてくる。
これって、本当に健康のためなんでしょうか?
なぜ“未来”には甘くなるのか
思い返すと、
・自分の老後資金のことは先延ばし
・でも子どもの習い事は即決
・自分のランチは節約するのに、子どもの健康食品はプレミアム価格でもOK
これ、みんなやってません?
行動経済学では「現在バイアス」って、“今の快楽を優先しがち”って説明されるけど、
実は逆もあるんですよ。
“見えない未来を過大評価して、投資したつもりになる”
つまり、今の自分には厳しいのに、遠い未来のためとなると、急に財布がゆるくなる。
これ、完全に僕らの“価値の錯覚”なんですよね。
子どものためって、本当に子どものため?
ここで一度、冷静になって考えたんです。
R-1を毎日買うのと、そのお金で
・子どもと本を買って読む
・一緒に料理を作る
・散歩して話す時間をつくる
・「お金をどう使う?」と子どもに選ばせてみる
どっちがその子の“本当の免疫力”を育てるんでしょうか?
もちろん、R-1が悪いわけじゃない。
ただ、「高い飲み物=良い親」という価値観に、知らぬ間に乗せられてただけかもしれない。
ほんの少しだけ、怖くないですか?
あなたの“未来への投資”はどこに向いてますか?
あなたはどうでしょう?
赤いボトルを手に取るとき、
本当に未来を買っている感覚がありますか?
それとも僕みたいに、“安心感”を買っているだけかもしれません。
未来への投資って、
なにかを買うことより、
今日の30分をどう使うかのほうが、ずっと確実に積み上がる。
そう気づいた冬の日のR-1棚でした。
【話ネタに使えるポイント】
- 「R-1って高いのに、子どものことになると買っちゃうんですよね〜」と軽く愚痴っぽく切り出せる
- 「未来への投資って、けっこう《安心の購入》とごっちゃになりますよね?」と、共感から深い話に滑らかに展開できる
- 「赤いボトルより、今日の30分の会話の方が未来を変える気がするんですよ」と、“未来の価値”を再定義する言い方で締められる
キーワードは、
“未来を買ったつもりで、安心を買ってる”
「親あるある」を入り口に、ちょっと賢い視点を添えられる雑談ネタです。
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【“安心のための買い物”に気づく3つのヒント】
「じゃあ、どうすれば“未来を買ってるつもりで安心を買ってる”状態から抜け出せるのか?」
そんなふうに思った方へ、僕なりの3つのヒントをまとめてみました。
- 「安心したいから買ってる」を自覚する
「健康のためにR-1」ではなく、「安心したいからR-1」なんだと認める。
ただその“気づき”があるだけで、買い物への向き合い方が変わります。 - モノより時間への投資を考える
何かを買う前に、「同じ金額を時間に変換したら?」と考えてみる。
その瞬間、“買い物=親らしさ”という固定観念から解放される視点が得られます。 - 子どもに「何に使うか」を選ばせる
R-1を買う代わりに、・本、・遊び、・体験、・会話
どれに使いたい?と、子ども自身に決めてもらう。
その経験が、子どもの“お金の免疫力”を静かに育てます。
あなたが今日、ちょっと財布がゆるんだ瞬間。
それってもしかすると、“未来”を買ったつもりで、“安心”を買ってただけかもしれません。
【記事まとめ】
- R-1を買う行動には、“健康”だけでなく“親としての安心”が含まれている
- 人は「今の自分には厳しく、見えない未来には甘くなる」という価値の錯覚を持っている
- 子どものための良い投資は、必ずしも“高い商品”ではない
- 今日の時間や経験にこそ、本当の未来への投資がある
【最後に】
赤いボトルをカゴに入れる瞬間、
「よし、これで親ポイント1ゲット!」みたいな気分になりがちです。
でも、未来をつくってるのは、飲み物より“いま一緒に笑ってる時間”のほうなのかもしれません。
……とはいえ、R-1を持って帰った日の子どものテンションの高さを見ると、
「うん、まぁ、買っちゃうよね」と思うんですけどね。(笑)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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