【指差喚呼】分かってるのにミスする理由|思考を信用しない安全確認の考え方

建築・街の視点で使える話ネタ集

仕事や日常で、
「ちゃんと確認したはずなのに、ミスしてしまった」
そんな経験、ありませんか?

気をつけていた。
分かっていた。
なのに、なぜか抜け落ちる。

そんな“確認ミス”の話題になったときに思い出してほしいのが、この「指差喚呼」の話です。

僕が最寄駅のホームで目にした、駅員さんの何気ない動作から、
「人はなぜ、考えている“つもり”で失敗するのか」のヒントが見えてきました。

仕事の安全管理の話としても日常の雑談ネタとしても使える、ひとつ仕込んでおきたい話です。

※このコラムは「雑談が苦手で、会話が続かない人」のための“話のネタ帳”です。
読むだけで、ちょっと話してみたくなる雑談ネタをストックできます。

【結論(この記事でわかること)】

このエピソードが教えてくれたのは、
「ちゃんと考えること」よりも、「考えなくても安全になる仕組み」を持つ方がミスは減る
ということです。

仕事でも日常でも、人は必ず慣れ、油断し、忘れます。
だからこそ、「意識すること」に頼りすぎない。

指を差す。
声に出す。
体を動かす。

それは確認のためではなく、
思考がサボらないようにするための工夫なんだと思います。

次に、安全やミスの話題になったら、この「指差喚呼」の話を、そっと忍ばせてみてください。

ちなみに、こういう日常の違和感や思考のタネは、
Audible でエッセイや思考系の本を1冊聴いておくだけでも、自然と増えていきます。

【話ネタ本文】

こんにちは、カブラブログの管理人・カブラです。
先日、最寄駅のホームで、駅員さんが「指差喚呼」をしている場面に出くわしました。

右手の人差し指で、
「前方ヨシ」
「足元ヨシ」
「安全ヨシ」
って、リズミカルに3回。

その様子を見ながら、
「あぁ、建築現場と同じだなぁ」なんて思っていたんですが、
ふと、こんな疑問が浮かんだんです。

「これ、頭の中で確認するだけじゃ、なんでダメなんだろう?」って。

駅員さんの“ちょっと大げさな動き”

正直に言うと、
指差喚呼って、最初はちょっと恥ずかしいんですよね。

周りに人はいるし、
声に出して、指まで差して、
「やってます感」がすごい。

でも、駅員さんはそんなのお構いなし。
毎回、同じ動作を、同じリズムで、淡々とやっている。

あれ、建築現場でも全く同じなんです。
「見てるつもり」
「分かってるつもり」
「大丈夫だろう」

──そういう“つもり”が、一番危ない。

だからこそ、わざわざ体を使って、安全を確認する。

行動は慣れるのに、思考はサボる

不思議じゃないですか?

指差喚呼の動作自体は、
何度もやっているうちに、ちゃんと習慣化されるんです。

でも、「危険を意識し続ける思考」って、なぜか、すぐに抜け落ちる。
一度「安全だ」と分かると、次からは、確認を省略したくなる。

頭の中では、「まぁ、さっきも大丈夫だったし」
って、勝手に効率化が始まる。

人って、こんなに簡単に“忘れる生き物”なんだなって、改めて思いました。

思考は、信じるほど信用できない

よく言われますよね。

「ちゃんと意識すれば大丈夫」
「気をつけていればミスは起きない」

でも現場にいると、それがほぼ幻想だって分かるんです。

思考って、
疲れてるとき、慣れてきたとき、急いでいるとき
すぐにサボる。

だから、思考を信用しないために、行動が用意されている。

指を差す。
声に出す。
体を動かす。

それって、「ちゃんと考えるための装置」なんですよね。

形式は、人間の弱さを前提にしている

指差喚呼って、一見すると、ただの形式です。

でもあれ、
「人は必ず油断する」
「人は必ず慣れる」
「人は必ず忘れる」

その前提で作られている。

つまり、人間を信用していない仕組みなんです。
だからこそ、強い。

合理化が進むほど、こういう“非効率な行為”はバカにされがちだけど、
実は一番、人間に優しい。
思考を鍛えるんじゃなくて、思考がサボっても大丈夫な形を用意している。

これ、日常にも当てはまる気がしませんか?

あなたは、何を“考えたつもり”で済ませていますか?

・ちゃんと伝えた「つもり」の連絡
・分かり合えた「つもり」の会話
・確認した「つもり」の予定

事故やトラブルって、だいたい、この「つもり」の隙間から起きます。

あなたの日常にも、“指差喚呼が必要な場面”、ありませんか?

【話ネタに使えるポイント】

  • 「駅員さんの指差喚呼、見てて妙に納得したんですよね」と切り出すと入りやすい
  • 「人って、考えるより先に忘れる生き物らしいですよ」と軽い知的ネタに展開可能
  • 「思考って、実は一番信用できないらしいです」と価値観の話に広げられる

キーワードは、
“思考は裏切る”と、“形式は人を守る”
仕事にも日常にも使いやすい雑談ネタです。

ちなみに、こういう日常の違和感や思考のタネは、
Audible でエッセイや思考系の本を1冊聴いておくだけでも、自然と増えていきます。

【“考えたつもり”のミスを減らすための3つのヒント】

じゃあ、どうすれば“分かっていたはずなのに起きるミス”を減らせるのか?
そんなふうに思った方へ、この記事から見えてきた、僕なりの3つのヒントをまとめてみました。

  1. 「考える」より先に、“形”を用意する
    人は、意識しているつもりでも、簡単に忘れます。
    だから大事なのは、毎回ちゃんと考えようとすることより、考えなくても安全になる「形」を先に作っておくこと。
    声に出す、チェックリストを見る、メモを残す。
    それだけで、「考えたつもり」を防げる場面は意外と多いです。
  2. 「慣れてきたとき」こそ、一度止まる
    ミスが増えるのは、危険なときより、慣れてきたタイミングです。
    「いつも通り」「前も大丈夫だった」という感覚が出たら、要注意。
    あえて一呼吸置く、あえて動作を区切る。
    それが、油断をリセットする小さなブレーキになります。
  3. 思考を信用しすぎない
    「自分は大丈夫」「今回は忘れない」
    そう思っているときほど、思考はサボります。
    だからこそ、思考がサボる前提で、自分を守る仕組みを持つ。
    それは弱さではなく、長く安全に続けるための知恵です。

あなたが最近やってしまった、「分かってたのに…」という出来事。
それって、努力不足じゃなくて、“思考に任せすぎていた”だけかもしれません。

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【記事まとめ】

  • 人は慣れや油断で、危険をすぐに忘れてしまう
  • 思考は習慣化しづらく、簡単にサボる
  • 指差喚呼は「思考を信用しない」ための仕組み
  • 形式は、非効率ではなく、人間に優しい知恵

【最後に】

効率化とか、スマートさって、
だいたい「人はミスしない前提」で語られます。

でも現実は、
人はすぐ忘れるし、すぐ慣れるし、すぐ油断する。
だから駅員さんは、今日も指を差して、「ヨシ」って言う。

あれ、確認じゃなくて、自分への注意喚起なんでしょうね。

……まぁ、
頭の中だけで全部できたら楽なんですけど、
人間、そこまで賢くないですからね。(笑)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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