【部下とのやり取り話で使える】“信頼を失わないリーダー”になる3つのヒント

仕事の話ネタ

部下がしっかり対応してくれているのを見て、「もう任せて大丈夫だ」と安心したこと、ありませんか?

でも後から、「リーダーにガツンと言ってほしかった」と言われてしまう──。
どちらも間違っていないのに、胸にズシンとくるあの瞬間。

そんな話題の時に思い出してほしいのが、この“任せると任せきる”の話です。
僕が現場で体験した小さな出来事から、“信頼を失わないリーダー”になるヒントが見えてきました。
“リーダーの出るタイミング”について考えるきっかけにもなる、ひとつ仕込んでおきたい話ネタです。

※このコラムは「雑談が苦手で、会話が続かない人」のための“話のネタ帳”です。
読むだけで、ちょっと話してみたくなる雑談ネタをストックできます。

【結論(この記事でわかること)】

このエピソードが教えてくれたのは、
「人気を守る」よりも「信頼を守る」ほうが、チームを強くする、ということ。

部下とのやり取りでも、取引先との交渉でも、好かれるか嫌われるかは本題じゃない。
代わりに、「この人は必要なときに前に立ってくれる」と思われること。
それが、関係を長く続ける唯一の方法かもしれません。

次に“部下とのやり取り話”について話す機会があれば、このネタをそっと忍ばせてみてください。

【話ネタ本文】

こんにちは、カブラブログの管理人・カブラです。
今日は、ある現場での出来事を通して、
「リーダーって、どんなときに“立つ”べきなんだろう?」という話をしたいと思います。

部下のしっかりした対応

ある日のことです。
私の部下が、電話越しに怒っていました。

相手は、いつも仕事をしてくれている下請業者さん。
どうやら、少し気を抜いた作業があったようで――

それが大事故につながりかねない危険な内容だったそうです。
電話越しにも分かる、その“怒り”。

「何があったんだ?」と、横で聞き耳を立てながら、内容を把握しました。
結果的に、業者さんはすぐに謝罪し、人員配置を見直すと約束してくれました。

私は、心の中でこう思っていました。

「よかった、ちゃんと対応してくれた」
「部下も、しっかりしてるな」

でも――その数日後。
その部下から、こんなことを言われたんです。

グサッとくる一言

「リーダーはあの業者と仲いいから、言いづらいかもしれないけど……
ガツンと行って欲しかったです。

……その一言に、思わず言葉を失いました。

自分では、「ちゃんと見守っていたつもり」だったんです。
「部下がやってくれてるから、俺の出番はない」って。

でも、それって――
“逃げてただけ”だったのかもしれない。

リーダーの出るとき

リーダーって、いつ出ていけばいいんでしょうか?
全部を自分でやるべき?
部下に任せるのが正しい?

たぶん、正解はケースバイケースです。

でも、今回のような「信頼を失う可能性のある場面」では、
リーダー自身が“前に立つ”ことが必要なんだと、痛感しました。

部下はちゃんとやってくれていた。
でも、その姿を見て「任せておけば大丈夫」と考えていた私は――
彼らの信頼を“削っていた”のかもしれません。

それって”リーダーの仕事”?

あなたの職場でも、こんなことはありませんか?

  • 部下が全部やってくれているから、見守るだけにしている
  • 面倒なこと、嫌われることは“誰かがやってくれる”と期待している
  • 自分は関係性を壊したくないから、言いづらいことを避けている

でも、それって本当に“リーダーの仕事”なんでしょうか?

人気者になりたいわけじゃない

私がやっていたのは、ある意味で**“人気取り”**だったのかもしれません。

悪者にはなりたくない。関係性も壊したくない。
でも現場は安全にしたい。

それって、都合よすぎますよね。
人気者になりたくて、リーダーやってるわけじゃないのに(笑)

”信頼を守る”には

今回の件で、私はこう思いました。
「下請業者に嫌われてもいいから、“嫌な役”をちゃんと買って出よう」と。

それができて初めて、
「この人がリーダーでよかった」と思ってもらえる気がしたんです。

怒るときは、怒る。伝えるべきことは、伝える。
それが“信頼を守る”ということなんだと、ようやく気づきました。

【話ネタに使えるポイント】

このエピソードは、部下との関係、リーダーとしてのあり方を
少し笑いを交えて、深く考える材料になります。

  • 「この前、部下に“ガツンと言って欲しかった”って言われまして…」と、反省系雑談として
  • 「リーダーって、結局“嫌われ役”をやる覚悟ですよね」と、ビジネス観点で
  • 「部下に任せることと、任せきりにすることの違い」について、意見交換として

キーワードは、
“ガツンと言う責任”と、“嫌われ役の覚悟”
この2つだけでも、十分に印象的な話のタネになります。

\関連記事もどうぞ/
👉 「嫌な役」を買って出る勇気
「嫌な役を引き受ける人」こそ支え手|避雷針に学ぶ“見えない貢献”の価値

【“信頼を失わないリーダー”になる3つのヒント】

「じゃあ、どうすれば“信頼を失うリーダー”にならずに済むのか?」
そんなふうに思った方へ、僕なりの3つのヒントをまとめてみました。

  1. 「見守る」と「逃げる」を分けて考える
    リーダーが前に出ないとき、それが「任せている」からなのか、「関わりたくない」からなのか。
    その違いを自分でしっかり見極めるだけで、判断の軸が変わります。
  2. 「嫌われる勇気」は、信頼への一歩
    きついことを伝えるのは、勇気がいる。
    でも、それを避け続けると、じわじわと信頼は減っていきます。
    「言うべきことを言う」は、“優しさ”でもあるんです。
  3. 部下の“その一言”にこそ学びがある
    「ガツンと言ってほしかった」──その言葉を、ただの不満で終わらせずに、
    「信頼される行動ってなんだろう?」と考える材料にしてみてください。

あなたが最近「出るべきだったのに、出られなかった」と感じた場面。
それって、少し見方を変えるだけで、次はきっと“立てるリーダー”になれるかもしれません。

【記事まとめ】

  • 部下が対応してくれていても、リーダーが出ていく場面がある
  • 関係性を壊したくない気持ちが、“逃げ”につながることもある
  • リーダーが“嫌な役”をやることで、信頼が生まれる
  • 任せることと、任せきることは違う
  • 人に好かれるより、“信頼される”ことを目指す

【最後に】

リーダーって、派手なことをする必要はないけれど、
“ここぞ”という時にちゃんと立っていないと、部下はそれを見てるんですよね。

そして、黙っていても――
その信頼は、少しずつ目減りしていく。

だから今日も、嫌われ役でもちゃんと立とう。
それが、僕たちの“ガツン”なのかもしれません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

【関連記事リンク】

👉 「嫌な役」を買って出る勇気
「嫌な役を引き受ける人」こそ支え手|避雷針に学ぶ“見えない貢献”の価値

👉 “見えない貢献”がチームを支える
“気まずさ”が教えてくれる優しさの本質|名前のない仕事がチームを強くする理由

👉 “正しさ”の押しつけが対立を生む
夫婦ゲンカを減らすには?|“正しさ”のズレに気づけば関係はラクになる

コメント