職場の話し合いや飲み会の場で、
「誰かが動くまで様子を見る」ことってありますよね。
相手も同じように待ってしまい、流れが止まって気まずくなる…。
そんな時に思い出してほしいのが、この“カウンター寿司の順番問題”の話です。
僕が実際に体験した小さな出来事から、
“自分の番をつくる”という視点が空気を変えてくれるヒントが見えてきました。
“始める勇気”について考えるきっかけになる、ひとつ忍ばせておきたい話ネタです。
※このコラムは「雑談が苦手で、会話が続かない人」のための“話のネタ帳”です。
読むだけで、ちょっと話してみたくなる雑談ネタをストックできます。
【結論(この記事でわかること)】
このエピソードが教えてくれたのは、
誰かの様子を見るより、自分から小さく始める方が関係をスムーズにする、ということ。
職場でも、飲み会でも、“流れを止めない人”が場の空気を劇的に良くします。
誰が正しいかを決める必要はなくて、
「今、この場を動かすのは自分かもしれない」と考えるだけで十分です。
次に“流れが止まりそうな瞬間”に出会ったら、この寿司屋の話をそっと思い出してみてください。
【話ネタ本文】
こんにちは、カブラブログの管理人・カブラです。
今日は、取引先との会食で “初めてのカウンター寿司” に連れて行ってもらったときのお話です。
いつかテレビで見た、大泉洋が函館の馴染みの寿司屋で幸せそうに食べてるアレ──
まさにあの世界へ足を踏み入れたんですが。
……そこで思わぬ“気づき”がありました。
寿司、出てこない問題
先日、取引先と会食で、人生初の“夢のカウンター寿司”に連れて行ってもらいました。
もうテンションは上がりっぱなしですよ。
いつか大泉洋がテレビでやってた、あの幸せそうなやつ。
「今日は僕も、あれをやるんだ……!」って。
ところが。
前菜、酒の肴、小皿……と続く続く。
どれも美味い。美味いんだけど…… 寿司が来ない。
「寿司屋って寿司がゴールじゃないの?」という心の声を酒で誤魔化しながら、場だけは順調に温まっていく。
ふと大将を見ると、隣のお客さんと談笑していて、手が止まってるんです。
──いや、大将。
寿司、どうなってる?
心の中でそっとツッコみました。
沈黙を破ったのは、まさかの同行者
「え、なんの間なの?」と思っていると、同行のひとりが突然こう言いました。
「大将、コハダちょうだい」
その瞬間、ようやく理解しました。
この寿司屋は……
“自分でスタートを切るシステム”なんだ、と。
僕は完全に“握られる順番を待つ派”として座っていたのに、
周りは“自分が順番を作る派”だったわけです。
いや、待って。
そんなルール、初めて聞いたんだけど?
「頼む瞬間」の空気の読み合い
大将は僕の方を向いて、
「好きなの頼んでください」
とニコッと笑う。
好きなのって言われても……
どれを何貫頼んだらいいのか、皆目わからない。
結局、いつも助けてくれる“穴子”に頼りました。
「……あ、穴子を一つください」
握られたばかりの穴子が、口の中でふわっとほどけた瞬間、
恥ずかしさも緊張も全部溶けました。
そして思ったんです。
「あ、寿司の順番って“出される側”じゃなくて、“決める側”なんだ……」
“順番”って誰が決めてるんだろう
ここでふと気づいたんですよね。
僕は普段から、けっこう「誰かが始めるのを待つ側」で生きてるな、と。
・会議で誰かが意見出すのを待つ
・飲み会で誰かが話題を切るのを待つ
・家でも“雰囲気”が整うのを待つ
どれも、寿司屋と同じ構図でした。
でも、本当は違うのかもしれない。
“順番は、与えられるものじゃなくて作るもの。”
カウンター寿司って、
「あなたの番ですよ」って言われる場じゃなくて、
「あなたが“番”を名乗り出る場所」なんですよね。
あなたは「待つ派」?それとも「始める派」?
あなたはどうですか?
仕事でも、飲み会でも、家庭でも、
つい「誰かが動いたら自分も動く」というスタイルになっていませんか?
もちろん、待つことが悪いわけじゃない。
でも時々は、
「コハダちょうだい!」
と手を挙げる勇気が、場の“流れ”を一気に変えるのかもしれません。
寿司屋で穴子を頼んだ瞬間、
僕は小さく“主導権”を取り返した気がしました。
【話ネタに使えるポイント】
- 「初めてカウンター寿司行ったのに、寿司が全然出てこなかったんですよ!」で掴みやすい
- 「あれ、自分で“寿司の順番”を始めなきゃいけないんですね」と意外性のある話にできる
- 「人生も“待つ派”と“始める派”がいるよね」と軽く深い雑談に転換可能
キーワードは
“順番は作るもの” と “自分で流れを始める勇気”。
会話の場が一段おしゃれになる雑談ネタです。
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【“流れが止まる時間”を減らすための3つのヒント】
「じゃあ、どうすれば“待ちすぎて場の流れが止まる”状態にならずに済むのか?」
そんなふうに思った方へ、僕なりの3つのヒントをまとめてみました。
- 「様子を見るクセ」が出た瞬間に気づく
つい周りの反応を待ってしまうときって、たいてい「相手の出方を確認してから動こう」としている瞬間です。
そのクセに気づくだけで、自分が“待つモード”に入っていることが分かり、空気の停滞を防ぎやすくなります。 - “始める側に回ると場が動く”と理解しておく
誰かが最初の一声を上げない限り、流れは生まれません。
「自分が最初に動く=仕切る」ではなく、
“最初の火種を置く”だけで場の空気は驚くほど変わる。
こう考えるだけで、肩の力がスッと抜けます。 - 小さなアクションから始めてみる
職場でも飲み会でも、いきなり大きな発言をしなくて大丈夫。
「これ頼んでいい?」
「こういうのどう思います?」
といった“穴子を一貫頼むレベル”の小さな動きで十分です。
その一歩が、あなた自身の流れも、場の流れも作り始めます。
あなたが最近「場の流れが止まったな」と感じたあの瞬間。
それって、あなたが“最初の一声”をかけるだけで、もう少しラクに動き出したかもしれません。
【記事まとめ】
- カウンター寿司には「自分で始める」という独特の文化がある
- 僕は無意識に“誰かが動くまで待つ派”だった
- 順番は「与えられるもの」ではなく「作るもの」かもしれない
- 日常でも小さな“始める勇気”が、流れを変えてくれる
【最後に】
人生初のカウンター寿司は、
まさか“順番とは何か”を考える場になるとは思いませんでした。
テレビで見た「ただ寿司を食べる時間」じゃなくて、
“自分の番を名乗り出る体験”だったんですね。
とりあえず……
次に行く時は、最初にコハダを頼んだあの人を真似して、
ちょっとドヤ顔で「大将、コハダで」と言ってみようと思います。(笑)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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