家づくりの相談やリフォームの場で、「見た目」と「維持コスト」が食い違うことってありますよね。
どちらも間違っていないのに、“豪華さ”と“現実”のバランスが取れずに判断がむずかしくなる。
そんな場面で思い出してほしいのが、この「タイル外壁の落とし穴」の話です。
僕が街中で見かけた小さな気づきから、
“豪華さ”よりも“持続できる豊かさ”を基準にするヒントが見えてきました。
住まい選びや素材選びをするときにも使える、ひとつ仕込んでおきたい話ネタです。
※このコラムは「雑談が苦手で、会話が続かない人」のための“話のネタ帳”です。
読むだけで、ちょっと話してみたくなる雑談ネタをストックできます。
【話ネタ本文】
このエピソードが教えてくれたのは、
豪華さを追うよりも、“続けられる豊かさ”を基準にするほうが後悔しにくいということ。
住まいや素材の選択で、見栄えを優先するか、維持コストを優先するか──
どちらが正しいかを決める必要はありません。
ただ、「この選択は、10年後の自分にも優しいだろうか?」と問い直す。
それだけで判断の精度は大きく上がり、暮らしのトラブルも減ります。
次に“豪華さと豊かさの違い”について話す機会があれば、
このタイル外壁のネタをそっと忍ばせてみてください。
【話ネタ本文】
こんにちは、カブラブログの管理人・カブラです。
先日、街中を歩いているときに見かけた、ちょっと古びた“タイルのビル”。
そのマダラ模様を見ていたら、「あぁ、価値って“見た目の豪華さ”じゃ測れないよなぁ」と思った出来事がありました。
今日はそんなお話です。
豪華なはずのタイルが“気になる存在”に
街を歩いていると、外装タイルのビルって、けっこう目に入ってきません?
先日見かけたビルは、ところどころタイルが張り替えられた跡があって、
光の角度によっては、まるで“まだら模様の迷彩柄”みたいになっていました。
で、僕は建築の仕事をしているので、つい見ちゃうんですよ。
「これ、多分あそこだけ浮いたんだろうなぁ」とか。
華やかに見える素材ほど、裏側では案外“静かに問題を抱えている”ものなんですよね。
タイルって、実は“リスクのかたまり”でもある
タイルって、戸建住宅でも使われる高級素材です。
重厚感があって、キラッとした高級ホテルっぽさも出る。
ただ、その“キラッと感”って、裏でめちゃくちゃメンテ性に依存しているんです。
だって、タイルって、モルタルで貼り付けてあるだけなんです。
10年もすれば、そりゃ浮きますし、剥がれます。
もし落ちて歩行者に当たったら……責任は建物の所有者。
つまり、“豪華に見える選択”ほど、“高い維持費の宿題”がついてくる。
ねぇ、僕らってこういう現実、見ないふりしてないですか?
張り替えれば張り替えるほど“不完全”になっていく素材
タイルを1枚だけ張り替えても、当然ですが“以前の色”には合いません。
光沢も違うし、焼きムラも違う。
だから、修繕するほど外観はチグハグになっていきます。
「高級素材を選んだはずなのに、使えば使うほど高級に見えなくなる」
なんか、皮肉だなぁと思いました。
“選択した瞬間”が一番豪華で、
そこから先は“豪華さを維持するための苦労”がずっと続く。
それって本当に豊かなんでしょうか。
“豪華”と“豊か”は違うのかもしれない
タイルのビルを見ていて思ったのは、
「豪華に見える選択って、持続可能性の視点ではむしろ割に合わないことが多い」
ということです。
見た目の良さではなく、
“手間をかけ続けられる構造”のほうが、長い目で見て豊か。
これ、人間の生き方にも似ていません?
派手な選択より、地味でも続けられるもののほうが、
結局、人生を安定させてくれる。
“高級=贅沢”じゃなくて、
“維持できる=贅沢”という価値観。
これからは、こっちのほうが強いのかもしれません。
あなたの“豪華さ”は、ちゃんと維持できていますか?
あなたはどうですか?
見た目の豪華さで選んで、あとから苦労した経験ってありません?
仕事でも、家でも、人間関係でも、
表面だけ整える選択って、思った以上にコストを生みます。
“豪華に見える選択”と“豊かであり続けられる選択”、
どちらを選ぶのが自分の人生に合っているのか──
一度考えてみる価値がある気がします。
【話ネタに使えるポイント】
- 「タイルって、あれだけ高級なのにリスク多いんですよ〜」と振ると、意外性で一気に場があたたまる
- 「豪華さより“維持コスト”で考えると、価値観ひっくり返りますよね」と続ければ、ちょっと深い方向へ展開可能
- “豪華=正解”という思い込みをゆるっと揺らすことで、ほっこり感と知的な余韻のバランスがとりやすいネタです。
キーワードは、
“見た目と本質のギャップ” と “思い込みの再チェック”。
雑談なのに、ちょっとだけ考えさせられる——そんな一口サイズの話ネタになります。
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【“豊かさの選び方”を間違えないための3つのヒント】
「じゃあ、どうすれば“豪華そうに見える選択”に振り回されずに済むのか?」
そんなふうに思った方へ、僕なりの3つのヒントをまとめてみました。
- “維持コスト”を最初の判断材料に入れる
選ぶ瞬間の魅力より、10年後に何が起きるかを先に考える。
素材でも仕事でも人間関係でも、“後から払う代償”を想像すると、判断の精度が一気に上がります。 - 見た目の豪華さより“続けられる仕組み”に目を向ける
派手な選択は、維持が大変になりがち。
むしろ地味でも、負担なく続けられるほうが、長期的には豊かさにつながります。
これは建物だけじゃなく、暮らし全般で使える視点です。 - “10年後の自分”が笑っているかを基準にする
豪華な選択に惹かれるのは自然。でも、未来の自分が「これは失敗だった」と感じるなら、それは豊かさではない。
“今日の満足”より“未来の安心”を優先すると、迷いが減っていきます。
あなたが最近「豪華そうだから」という理由で選びかけたもの。
それって、視点を少し変えるだけで、もっとラクで豊かな選択肢が見えてくるかもしれません。
【記事まとめ】
・タイルは豪華に見える反面、メンテナンスは重く、コストも高い
・張り替えのたびに外観は不完全になる
・“豪華そうに見える選択”ほど“維持し続ける苦労”が伴う
・表面の豪華さより、“続けられる仕組み”のほうが豊かさにつながる
【最後に】
街角で見たマダラ模様のタイルは、
「豪華に見える選択ほど、維持の現実が重い」という事実を教えてくれました。
僕らの人生も同じで、
光沢よりも“続けられる仕組み”のほうが、結果的に人生を豊かにする。
……ただ、タイルのビルを見上げながら、
「頼むから今日は落ちてこないでくれ」と願ったのはここだけの話です。(笑)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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